北海道知床研修。
2011年10月14日~16日。
みなかみ町のエコツーリズム推進協議会の先進地(観光)の視察研修。
北海道に到着してからかなり遅めの食事。
現地の食べ物を体験するのも視察の一環、というわけでも無いんですが、
どうせなら現地のものをということで網走にてザンギ丼。
現地の案内をしてくれた人達のお薦めだったんですが、確かにおいしい。
ザンギ丼は普通は鳥なんだそうですが、北海道網走ではカラフトマス。
魚とは思えないくらい美味しい。
「海の魚って美味しいですね」と海無し県群馬のスタッフ達でしみじみ。
広い大地を移動。
元は海だった所に土砂が堆積して汽水まじりだという湿地帯の脇を延々走る。
線路に並ぶのはすべて無人駅だが、民間に貸し出して何かしらの店舗(主に食事どころ)になっているのが面白い。
途中の川で車を止めて産卵のためにあがってきた鮭を見る。
砂の多い川は上流まで遡上して産卵するが、玉砂利の川底なら海から上がってすぐで産卵するらしい。
ここも海から入って数メートルの場所。
ちょっと鮭の産卵のイメージが変わりました。
ただ魚が卵を産んでいるだけの景色ですが、こんな夕暮れ時にあちこちの川で見学している観光客がいました。
今回お世話になる、知床の入り口の町ウトロが近づくと、道路沿いからこんな見事な滝。
オシンコシの滝。
知床は岸壁に囲まれていることも特異な自然を生み出す理由のひとつだけあって、こういう崖地が道路すぐにあります。
とにかく滝が多い。
今回の視察のコーディネイトをしてくれる知床ネイチャーオフィスでいろいろ話を聞いたあと、
一日目の宿泊するホテルに到着。
アウトドアツアーの紹介の為にツアーデスクを設けているので宿泊先に選ばれました。
専門ではないとはいえ、泊り客にきちんと案内ができる人が対応に当たるというのが売りなんだそうです。
夜、語り部さん(ホテルの従業員)の知床紹介。
お客さんが喜ぶのもそうですが、明日何をすればいいか悩んでる人にはいい説明になります。
これもホテルの従業員さんの仕事です。
知床のホテルはこういうのを積極的に取り入れているんでそうです。
翌朝、フェリーで海からの知床観光。
写真はゴジラ岩。
今日は午前午後とも屋外を回るプログラムなのに生憎の雨です。
海から見る知床半島。
野外で活動する2日目があいにくの雨ですが、それほど気になりませんね。
時折雲が晴れて知床連山が見えてきます。
知床が世界遺産になれた理由のひとつに、この崖地で急激に変わる環境とそれにあわせた豊かな自然というのがあります。
フェリーでそれを見て回るのは有意義ですね。
この時期多く見られるヒグマは見られませんでしたが、
鯨を見ることができました。
ミンククジラだそうです。
羅臼側ではよく見られますが、ウトロ側ではかなり珍しいそうです。
道の駅シリエトクにある資料館見学。
現地のネイチャーガイドさんが随伴してくれているので非常にわかりやすいです。
道の駅で売っていた鹿肉バーガー。
美味しかったです。
知床五湖のトレッキングルートに入る前にビジターセンターで講習。
時折雲が晴れて知床連山が姿を見せます。
午後は天気が悪いながらも雨が上がってくれて助かりました。
ここも知床のネイチャーガイドさんが解説をしてくれました。
クマゲラの突いたあと。
アカゲラやアオゲラに比べるとかなりでかい。
「みなかみにもいてもおかしくなさそうですけどね」とか言われましたが、このクラスの突き跡はさすがに見かけませんね。
東北にいるのだから、ちょっと頑張れば水上まで下がってきてもよさそうですが、見たことはありません。
ヒグマ対策の高架木道。
今回ヒグマは見れず、エゾシカのみでした。
帰りの車の中。
エゾシカのかなり立派な雄同士の喧嘩。
二日目の宿。
こちらは、初日の宿よりもさらに立派なツアーデスクが設けてありました。
スタッフも、専門で配置されているとか。
夜間、知床の国立公園内を動物を探しながら歩くナイトツアーがありました。
写真はヒグマの糞。
ヒグマは残念ながら見れませんでしたが、キタキツネは二匹。
エゾシカはもういいですというくらい。
最終日、知床ネイチャーオフィスにて知床の現状や、過去の経緯などの研修。
この日はずっと屋内のプログラムだというのに快晴です。
半そでを着て窓を開けるくらいに暑い。
群馬では30度を超えた日ですね。
事務所のすぐ前は海。
休憩時間に息抜き。
日本の東側というとなんとなく太平洋だとしか思ってなかったんですが、ここはもうオホーツク海なんですね。
一日屋内での説明会および意見交換会。
帰りはもう夕方。
写真だとわかりづらいですが、はるか奥に見えていえる地平線まで道路が直線で延びてます。
ウトロを別ける海別(うなべつ)岳。
ここを境に、砂浜の海岸と砂利の海岸に別れるとか。
女満別空港に到着。
ここからはもうぐったりでしたが、有意義な視察でした。