群馬県みなかみ町の主峰、谷川岳。
そのフモトには大幅な伐採や植林を殆どされなかった豊かな自然林が残っています。
谷川連峰の裾野にある、ブナを中心とした街道のハイキングコースです。
一ノ倉沢ハイキングの見どころ
・豊かなブナ林
伐採や植林などの人の手で出来たブナの純林ではなく、自然のままに育ってきた他種多様な樹種がブナを中心として森を作っています。
最近の言葉で言うと『生物多様性が高い』と言われている森です。
この森の中に居るだけで、心が落ち着いてくるような気がする場所です。
・素晴らしい眺望
森だけではありません。
森と森の合間に景色が広がります。
日本三大岩壁のひとつとも言われ、岩壁の下から上まで1000メートル以上に及ぶ一ノ倉の岩壁は圧巻です。
関東でも有数の多雪地帯でもあり、晩秋になっても前年の雪渓が残っています。
一ノ倉だけでなく、百名山の一つでもある谷川岳の岩峰マチガサワも眺めることができます。
一ノ倉までは片道1時間かかりますが、マチガサワなら30分。
体力に自信がない人でも歩くことが出来ます。
・ブナの森の傘
『ブナの森は傘要らず』なんていう言葉を聞いたことがありますか?
巨木になって大量に光合成をする必要が有るブナは、光を少しでも多く受け止めようとして、枝葉を隙間なく伸ばします。
そのおかげで天然のクーラーとなり、快適に歩くことが出来ます。
真夏の炎天下で、全国で熱中症のニュースが流れる日でも、このコースは「熱中症知らず」と評判です。
暑い夏には他のコースでガイドをしたくないけど、ここならばやっても良い、とガイドが希望するくらいです。
・歩きやすい平坦な道
階段や段差などは無く、電気バスが往復できる道です。
登山が出来ない人でも無理なく楽しむことが出来ます。
標高差は120メートルほどありますが、平均して少しずつ上がっていくので、登りであることを殆ど感じません。
これは初級者向けのコースですが、もうちょっと歩きたい人には一ノ倉沢の奥の未舗装の道歩くコースや、高低差のある周回コースなども用意されています。
・季節ごとの様々な風景
木や花の種類が多く、生態系が多様な森なので、季節ごとに様々な自然を発見することが出来ます。
残雪や芽吹き、花や生き物、実りや紅葉、そして紅葉の上に積もる雪。一年を通して訪れた人を楽しませてくれます。
ガイド代金(日当)
一ノ倉沢旧道往復 2万円
一ノ倉沢旧道・新道周回 2万4千円
湯檜曽川沿い新道の往復 2万円
定員:15人くらいまで。
一ノ倉沢旧道往復コース(初級)
・国道291号の往復。
高低差も少なく、道も整備されていて一番歩きやすいコースです。
基本的には舗装されて段差の無い道を往復します。
時間と体力が許せば、ほんの少し足を延ばして未舗装の道を歩いて幽ノ沢までのルートをプラスします。
一ノ倉沢新道・旧道周遊コース(初級の中)
・新道と旧道の周回、小回りコース。
旧道に比べて新道の方は舗装されておらず、ちょっとした登りや下りが増えてきます。
また、新道と旧道の間には約110メートルの標高差の移動があります。
その分、人通りも少なく、落ち着いた感じの森の中を楽しめます。
一ノ倉沢新道・旧道周遊コース(初級の上)
・新道と旧道の周回の大回りコース。
小回りコースの一つ奥、芝倉沢の手前のルートで回るコースです。