4月20日、一ノ倉新道の花。
湯檜曽川沿いの一ノ倉ハイキングコース新道の写真を撮りに行ってきました。
西黒沢の橋が土砂で埋まったまま放置されてるので、雪解け時期は中々こっちに来れません。
この時期としては初めて他のハイキング客に会いましたが、足元はウェットズボンと沢靴でした。
西黒沢。
前回は水位が膝より上だったので渡るのを断念。
今回は膝下です。
ジャモンの滝
飛び石を渡ったので、裾が濡れただけで済みました。
登山靴の中にも水は入らず。
ただ、帰りは膝下までずぶ濡れになりました。
石を渡る際にも、こっち側からなら飛び乗りやすいけど逆だと難しい、転びやすいだろうなという並び方だったので帰りは堂々と濡れて渡りました。
その為に履き替える用のサンダルも用意しておきました。
ショウジョウバカマ。
西黒沢を渡る前には斜面の上の方に咲いてますが、ここだと近くにも咲いてます。
とは言え、落石が有り得る場所なので立ち止まる際には落石の危険が有る位置かどうかを注意しないといけないのですが。
イワウチワも顔の高さ。
日当たりの良い所のキクザキイチゲはだいぶシナシナになってました。
ミズバショウ。
今年は積雪が少なく、冬の期間に花芽が雪の上に顔を出してしまってました。
そのせいで、ツボミの先端が霜にやられてしまって損傷を受けてます。
比較的綺麗に咲いてるのが有りましたが、アップで見ると先端が少しやられてますね。
林の中に入って、日照時間が短い辺りのキクザキイチゲ。
今から咲こうとする個体も多いです。
林の中のハイキング道が、まさにキクザキイチゲの道って状態です。
ほぼピークですね。
これも見たかったのですが、今年は雪解けが早くて早春の花が早くに終わってしまいそうなので、無理して川を渡って見に来ました。
お目当ての花はオトメエンゴサクの群生地だったのですが…見事に空振り、まだ冬枯れのゾーンでした。
そのオトメエンゴサクのエリアで一緒に群落になってる花の一つが、このタチツボスミレ。
タチツボの方が少し早めに咲きます。
そのタチツボスミレが数株、やっと咲いたところなのでオトメエンゴサクが群落になるのはもうちょっと先みたいですね。
ここ以外にも、もう少し奥に行けば何か所かは咲くのですが、道の脇に少し咲く感じなので、出来ればここで見るようにしています。
次回、また来てみましょう。
もう一つ、今回の目当てだったのがこの花。
ミクニサイシン。
これも道沿いにあちこちで咲いてはいるのですが、一か所群落になるところが有ります。
こっちは、まさにその群落のピークでした。
ミクニサイシンを上から見た画像。
ミクニサイシンは割と新しく発見された花で、ミドリサイシンと呼ばれたりしてました。
なので緑色の個体がミクニサイシンなのかと以前は思ってましたが、花は緑だったり紫だったり、両者混ざってたりと様々です。
顎筒(花の壺みたいな部分)の入口が急激に細くなっていて、一番系が太いところの半分くらいの細さというのが見分ける条件。
ということで、ここに有るのはミクニサイシンということで定義づけてます。
ネコノメソウ。
何ネコノメソウなのか、区別が付けられてません。
他のインタプリターの人がノーマルのネコノメソウで大丈夫だと言ってた気がしますが、ちゃんと確認取れてません。
武能岳。
ハイキング道の途中に出来る水溜り。
今年は雪解け水の量が少ないせいで、かなり浅くなってます。
ヤマアカガエルの卵。
雪解け後に真っ先に産卵します。
この後は、モリアオガエルやアズマヒキガエル、アカハライモリなどが産卵しますが、この時期はまだヤマアカガエルのみ。
寒天質の中で、少しずつオタマジャクシの形になってるのですが…
ぴくぴく動いてる個体が少なくて見てて不安になります。
先に水が溜まって、最初に産まれた辺りの卵塊。
ぴくともせず、何か変な色になってしまってます。
水が少なすぎて、死んでしまった…?
早く雨が降ってくれることを祈りましょう。
2024年4月20日。湯檜曽川沿い新道の花。